ボーダーレス、フレットレス

3/16リリースのTYOのニューシングル『LOVE DRAGON』のカップリングとして、『愛されたい〜Fantastic Acoustic Version〜』を収録した。元々は1stアルバム『超』の収録曲で、ライヴで数回プレイして好評だったアコースティックバージョンとして再度収録したのだ。そのレコーディングで、フレットレスベースをプレイした。フレットレスでレコーディングしたのはなんと20年ぶりだ。1992年、THE YELLOW MONKEYの1stアルバムのレコーディングで『不愉快な6番街へ(Unpleasant 6th Avenue)』って曲でプレイして以来ってコトだ。
せっかくだから超久々に『不愉快な6番街へ』を聴いてみた。メッチャメチャ懐かしーっ!何だかいろんなコト思い出したぞ。リズムセクションは河口湖スタジオに合宿状態で録音。その後はコロムビア本社のスタジオと都内のスタジオで録音。オレにとっては初の本格的なレコーディングで、舞い上がっちゃうわ緊張するわで大変だったっけ。あの時も真冬で、富士山周辺なので雪が沢山積もってて。ベース録りが終わった頃にやっと余裕が出てきて、外に出て願いを込めて靴で雪にデッカく「日本一!」なんて書いたりして(懐)何やってんだかね(笑)
インディーズ時代にフレットレスにチャレンジしようと、ブランド不明のボディとネックとパーツを超特価で別々に手に入れて組み立てて。’90年位だったかな?ライヴでもチラッと弾いてた。で、その後1stの曲作りの時、『不愉快な6番街へ』でトライ。でも時々しか弾いてなかったから中々上達せず…バイオリンとかの弦楽器と同じで文字通りフレットがないから、左手の運指が難しいんだよね。適当に“なんちゃって”でソレっぽくは弾けるんだけど、いざレコーディングするとなると(しかも記念すべき1stアルバム!)超ナーバスになっちゃって。ピッチが狂わないようにチューニングメーターを繋ぎっぱなしで練習したっけな。合宿中にメンバーに笑われたりしながら(笑)
今『不愉快な6番街へ』を聴くと、正直、プレイは少々青臭い。けど、「なかなかやるじゃん、28歳のオレ!」と思えるフレーズがあったな。なんせ凄くイイ音してるんだ。エンジニアの山口州治さんのおかげね。超特価ブランド不明のベースも捨てたもんじゃないね(笑)『弘法、筆を選ばず』ってヤツかね(←自慢げ…)。や、でもホント初心を忘れちゃいかん。勿論 “弘法”がサイコーな“筆”を選んだら『鬼に金棒』ってなるんだろうな。楽器大好きだから腕を磨きつつ楽器も選べるといいな。
次に改めて『愛されたい〜Fantastic Acoustic Version〜』を聴いてみた。自分で言うのも何だがフレーズの多彩さが段違いだし、プレイ自体の差も歴然。 “フレットレス感”をあまり全面に押し出してないし音数も多いし曲調が全然違うから比べられないけど、なかなか素晴らしい出来だな。オリジナルバージョンとは全く別物に聴こえるもんな。
改めてこの2曲を聴いて、『レコーディングで大切なのは“その時の自分を刻み込むこと”だ。』ってコトを再確認したわ。上手いにこした事はないけど、上手いとかヘタとかじゃなくってね。今後も録音してる時の感情や想いを何年経っても思い出せるような魂のこもったプレイをして音楽を残していきたいもんだ。
てなワケで、オレ、今年デビュー20周年なのだ! なんだか超嬉しいのだ!そしてもうすぐ40代の最後の一年が始まるのだ! Countdown to 50なのだ!
そんな節目的な今年2012年、新たに始めようとしていることがあります。まあそんな大袈裟なことじゃないけど、近々発表予定。よろしくです。

’11.12.17. @La.mama showtime pix by YUTAこれは前回のツアーのラママでのアコースティックタイム。今回の『愛されたい』はこのジャズベース・PALEでレコーディングしたのだ。また今後も機会があればフレットレスをドンドン使ってみたいな。

2012.02.28 (Tue) 17:12:29