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これこそがとっても遅咲きながらヴィンテージフェンダーにドップリと魅せられてしまい、大袈裟じゃなく我がベーシスト人生に衝撃を与えてくれたジャズベースである。このベースとの出会いもやっぱりちょっと運命を感じた。
’05年の初夏の頃だろうか、バンドの存続の事であれこれ悩みながらも、<いちベーシスト>として腕を磨きたいと思っていた。そのちょっと前くらいからジャズベに興味をそそられて、’99年頃に
手に入れた’64年のサンバーストを自宅でよく弾いていた。今思うと本格的なヴィンテージのジャズベとは?という強い好奇心が芽生えてきたのだろう。
ちょうどその頃、行きつけのお世話になっている楽器屋さんに行ってみると、アメリカのショーで買い付けてきた商品が入荷した直後だった。こりゃ楽しい!といろいろ見ていると、まだ値札がついていない、いかにも弾き込まれてボロボロの年季のはいったブロンドボディがそこにいた。吸い込まれるような魅力があり、最初は思わずジックリ眺めてしまった。すぐに試奏をさせてもらい、まず最初の衝撃を受けた。アンプを通さず弾いてみたのだが、とにかく弾きやすく、ナマ音がデカい。うまく言えないがフィンガーボードに指が張り付く感じがした。今度はアンプにプラグインして思いっきり弾きまくった。指弾きでもピックでも問答無用に気持ちいい。ずっと弾いていたくなった。経年変化によるピックガードのゆがみさえ愛おしく思えて、ついつい撫でてしまった。
その日は時間に余裕もなく取り置きせずに帰宅したが、夢に見る程気になってすぐに前述の’64のサンバーストを持って弾き比べに行った。幸いその時、他にも4、5本のヴィンテージジャズベがあったので、全て弾き比べた。しかし、すべての点でどれもこのブロンドにはかなわなかった。圧倒的だった。ヴィンテージジャズベのホンモノの素晴らしさを思い知らされた。
もう何年来の付き合いをさせてもらっている店員さんが、いつもの穏やかな笑顔でなく真剣な顔でいろいろと語り始めた。いかにこのベースが超レアなうえに素晴らしいヴィンテージかを。その時、ビジネスを越えた本音を感じた。自分も商売をしていたから、ビジネストークならお見通しだ。なんだかとても嬉しかった。結果、これから先このジャズベをバッチリ鳴らしていくベーシストになりたいと強く決意して購入した。
確かにレアである。2連スタックノブは’62年前半でこの3ノブに変更されているし、中頃にはこの<スラブ貼り>(写真参照)から<ラウンド貼り>に変更されているので、’62年の前半から中頃の間のほんの一時期に生産されたことになる。更にはブロンドカラーなので、アッシュ材が使用されているため音色もアルダー材とは違うのだ(’72のブロンドのプレベ参照)。
記念すべきヴィンテージフェンダー第1号にふさわしいこのブロンドのジャズベは、森重樹一氏のソロアルバム『CHRONIC LAY ABOUT』のレコーディングで下記の5曲で使用し、その後のソロツアーでも活躍した。
根無し草、CHRONIC LAY ABOUT、一人にしないで、涙のNIGHT TRAIN、
新しい旅
また、HEESEY WITH DUDESの『LOVE,LIFE,LIVE』のUNRELEASED SONGS
に収録されている下記の3曲でも使用している。
ROLLER COASTER、SHAKE OUR SOULS、LONELY RUNNER
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