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セルフライナーノーツ〜HEESEY SAYS『YOU SAY HEESEY』

セルフライナーノーツ〜HEESEY SAYS『YOU SAY HEESEY』 

☆ プロローグ
『50歳』が見えてきた頃、漠然とソロアルバムを作ってみたいなと思い始めた。
「HEESEY WITH DUDESは、自分としてはバンド感がある程度強く“ソロユニット”的な
ニュアンスで、“完全なソロ名義”ではなかったよな。50歳で完全ソロのアルバムを作ったら
どんなカンジに仕上がるか楽しそうだな…」なんて2年前ぐらいから
アタマの片隅に野望が浮き上がってきたのだ。

TYOでも全曲コンポーズしてるから「曲調やらテイストが似通っちゃうかな?」
なんて思いながらも、ヴォーカルやギターなど自分で出来る限りのことにチャレンジして
レコーディングしてみたいなと。本当は50歳の誕生日にリリースしたかったんだけど、
「まぁいいじゃん!」とあまり焦らず、昨年の夏前ぐらいからぼちぼちデモ音源作りを始めた。

TYOでの活動と同時進行のため、何かと終始飛び飛びのスケジュールだったが、秋頃からは
そのちょっとずつ作曲しながらのデモ音源を、本チャンのレコーディングに差し替えていく
作業も始めた。去年のソロ名義初ライヴの時にはデモ音源プレゼントも実現出来た。
今年に入ってもずっと<曲作り→デモ音源制作→そのまま本チャンレコーディング突入>
というパターン。飛び飛びとはいえ実際かなり長い制作期間だったし、
最後の最後まで作詞作業に追われたりでパツンパツンの超タイトな進行だった。
でも激闘のように仕上げたこのアルバムを聴けば聴くほど、収録された12曲が
(曲順のラインナップも含めて)当たり前のように必然の産物のように感じるから、
自分でもとても不思議だ。
ダジャレのような語呂合わせのような言葉遊びのような、「オレにぴったりじゃん!」と、
アルバムタイトルはもういつ頃からかザックリと『YOU SAY HEESEY』と決めていた。
特にコンセプトを考えてはなかったが、完成して聴いてみると歌詞に何かと
いろいろな“LOVE”と“LIFE”が出てるなと気付いた。そんな“年頃”なのかもしれない(笑)…

それでは1曲1曲コメントしてみます。今読んでアルバムへの期待を更に高めるも良し、
とりあえずさらっと読んでリリースされたらジックリ聴きながらもう一度読むも良し。
ご自由にどうぞ!


01. LOVE LIVE LIFE 
曲の骨組みが出来上がった時点で、サビのメロディーに「LOVE LIVE LIFE」って言葉が
バッチリハマって、あっという間に完成した曲。
あまりに嬉しくて1コーラス出来上がった日にちまで覚えてる。10月10日(笑)。
その時はまだベースのリフが出来てなかったけど、楽しくて毎日弾いてたら
数日後フッとリフが降りてきて、その時点で「よっしゃ! オープニングナンバー決定!」。
以来ずっと不動の1曲目候補だったな。
バッキバキのギンギンな超アゲアゲな曲じゃないところがお気に入り。
や、十分アガるか? でもオレ的には今までなかった“アゲ感”なんだよな。
ライヴで初披露した時からすでに、フロアのお客さんのカラダが揺れ動いてたのが
印象的だったしとても嬉しかった。
「Hiなroseの花束を 掲げて誓う Yes! Yes! Yes!」っていう、
自分の名前をモジった歌詞がお気に入り。
左チャンネルのリズムギターはオレ。それ以外はギターはONOCHIN。

02. Mr. JESTER 
今回の曲作りのかなり最初の段階で出来上がった曲。
この歳になって敢えてグリッタービートのシャッフルナンバーを作ったら
どんなカンジになるか興味津々で、おもしろおかしく作っていった曲。
この曲をはじめ今回の収録曲は意外と3分台の曲が多く、凝り過ぎたことをせずシンプルで
キャッチーでっていうのを目指した。
歌詞は“年老いた道化師”と“年老いていく自分”をダブらせて描いてみた。
「老い先短いけれど まだまだ戯けよう 人気な若いヤツらにゃ 決して負けない熟練芸」
っていう歌詞にバッチリハマるように、その部分に自分の得意なランニングベースを
ブチかましてみた。まさに熟練芸?(笑)
ギターパートのほとんどはONOCHINで、オレもメインのリフだけギターを弾いた。

03. VIVA FEVER
ココ数年、ダンサブルでアゲアゲな曲を作るのが好きで、今回も“それ系”な曲を収録したいなと
思ってたら、案外あっという間に出来上がった。
最初のアイデアが浮かんだ時、一人で笑っちゃうほど悪ノリして、
おチャラけたモードのまんまポップにキャッチーに仕上げた。
“FEVER”ってロックでありがちな曲タイトルだけど、前に“VIVA”を付けて
サビのメロディーを歌ってみたら更に楽しくなっちゃって、
<黄金の4小節>が煌めく自画自賛のリードトラックがめでたく完成。
ドラムやキーボード類やループや打ち込みなど、沖野氏による絶妙な
マニュピレイトとプログラミングがサイコーなスパイスになっててサイコー!
左チャンネルのリズムギターとテーマ的なギターのメロディーはオレ。
アコースティックギターもオレ。それ以外はギターはONOCHIN。

04. SHINY SMILE
イントロのギターのメロディーやサビはかなり前からアイデアがあって、
今回めでたく楽曲として完成。歌のキーやテンポやアレンジや構成などかなり試行錯誤したし、
歌詞が完成したのも歌入れの直前ギリギリだったけど、完成して聴いていると何の違和感も
ないぐらいか、アルバムに収録されてるのが自然な成り行きに感じられるのがとても不思議だ。
歌詞はこれまで出会った人達(今はなき家族や友人なども含む)のステキな笑顔を
思い浮かべつつ大きな意味での“LOVE”について書いてみた。
ギターパートは全部だいちゃん(菅大助)。アコースティックギターはオレ。

05. 洋々
ずっと前から「いつかレゲエっぽい曲を作ってみたいな…」とずっと思っていて遂に実現して
嬉しいし、単なる真似事だけじゃなく、ちゃんと自分らしさもミックス出来たのが更に嬉しい。
サビは絶対このメロディーで「YO,YO,YO…」と歌いたかったので、
日本語の「ようよう」っていう漢字を調べて、「洋々」とか「揚々」とかたくさん羅列してみた
(詳しくは歌詞カード見てくださいまし)。
去年のTYOのツア−先の盛岡でなかなか寝付けずにこの歌詞を書いた。
その夜、サビ以外のほとんどの歌詞が出来上がって寝不足ながらも嬉しかったな。
過去に書いた曲はイケイケでアゲアゲな曲調が多いし好きなんだけど、
逆にこういうゆったりめで脱力系な曲調って、オレにとって“新機軸”なのかなと。
ベースも超キモチ良く録音出来て、サウンドもサイコー。
左チャンネルのリズムギターはオレが弾いた。それ以外はONOCHINによるギター。

06. シアイシタイ
歌詞のアイデアはけっこう昔からあったんだけど、今回思い浮かんだ心地良いドラムと
ベースのパターンが、歌詞の“下世話なテイスト”とバッチリハマってやっとカタチになった。
だいちゃん(菅大助)のギターに刺激されて盛り上がりまくりでベースを録ったら、
アルバムで一番アグレッシヴなベースプレイになった。更にそれを聴きながらアゲアゲで
勢いまかせに歌ったので、歌詞の内容と相まって良いテイクが録れた。
いろいろとアイデアを出しながらレコーディングしていって仕上がったので、
自分でも確固たる完成図が想像出来なかった。オレ流“ガレージテイスト”かな?
シンプルでノリノリな“下ネタ”ガレージソングの完成です(笑)
ギターパートは全部だいちゃん。

07. DIAMOND RING
最初にアルバムの収録曲を自分なりにリストアップした時点で、すでにこの曲の断片があった。
泥臭くブルージーでアコースティックなこの曲を、どうしてもアルバムの大切な1曲にしたかった。
『洋々』同様、“新機軸”かも。この曲も今まで作ったことないタイプの曲だ。
かなり頑張って書いた歌詞の内容も含め、今この歳になったからこそ作れた曲なのかもしれない。
せっかくだから曲を作った当初アタマに思い描いた理想像を確実に再現しようと思い、
昔から一度一緒に何かやってみたかったJESSEにスライドギターを弾いてもらった。
想像以上にカンペキな仕上がりだった。バッキングギターもJEESEで、
オレはアコースティックギターとイントロのギターを弾いた。
ベースのテイクもサウンドもかなり良いし、アコギも超イイカンジで録れててとても嬉しい。

08. DESIRE
曲作りの後半で出来上がったこの曲は、リズムパターンをいろいろ変えて悩んだ。
この曲もまたいろいろとアイデアを出しながらレコーディングしていって仕上がったので、
自分でも確固たる完成図が想像出来なかった。録り重ねていきながら化けていった曲だな。
“DESIRE”っていうのもロックの歌詞にはありがちだし、歌録りの最終日ギリギリまで
歌詞書いてたけど、仕上げてみると不思議と自分なりの言葉で組み立てられたな。
かなりギラついている歌詞にマッチした若々しい曲調なのが自分でも新鮮(笑)
ギターパートは全部ONOCHIN。

09. GOIN’ BACK TO CHILD
このアルバムは当初11曲収録の予定だったが最後の最後に、忘れもしない今年2月の
記録的豪雪の日に作った12曲目がこの曲。サイケデリックで幻想的な曲が作りたくて、
今回ほとんどのドラム(10曲)の打ち込み作業をしてくれた諏訪内氏に超簡潔な
リズムパターンを作ってもらい、それをループさせてギターやベースを重ねていった。
実はイントロのギターフレーズの原型は、THE YELLOW MONKEY時代に思い浮かんだものだ。
『PUNCH DRANKARD』の曲作りの時だからもう17年前のアイデアだな。
当時最終的に曲として仕上がらなかったものの、時々思い出してもなかなかカタチにならず、
今回めでたく思い描いた以上の自慢の作品に仕上がった。
「遠回り 寄り道 結果オーライ」という歌詞が出てくるが、まさにそんなカンジだ。
<歳とっていくと自分の幼少期に戻っていく>という想いを詞にしてみた。
意外と周りの同世代の友人も同じようなことを言ってて面白い…
そんな事もあり(笑)、中高校の同級生である太田公一氏にキーボードを弾いてもらった。
彼とは今回が初めてのレコーディングだったが大活躍していただいた。
リズムギターはだいちゃん。オレはアコースティックギターと、ギターのメインリフと
スライドギターと、50歳になって初めてギターソロにチャレンジした。
ベースのフレーズもサウンドもメッチャ気に入ってる。

10. DON JUAN CITY DELIGHTS 
今回のデモ音源制作の記念すべき第1弾がこの曲。ベースのリフが降りてきてそのまま
ベースラインから作り上げた。同じダンサブルな曲でも今までにはないパターンかも。
オレ流ROCKIN' FUNKだな。自分的にはニューヨークあたりの怪しいクラブのヤバそうな
パーティーが舞台かな。曲タイトルはオレ作の造語。DON JUAN(ドンファン)は
スペインの伝説の好色漢。なので『好色漢の街の歓喜』(想像つくでしょ?・笑)。
曲調と歌詞の方向性はバッチリだな。
去年のソロ名義初ライヴの時にはデモ音源として1曲マルっとプレゼントしたけど、
ベース以外の全パート(勿論ヴォーカルもね)を録り直している。
なのでデモ音源は今後レアものになるよね。
カッコイイギターソロやカッティングなど、ギターパートは全部ONOCHIN。
この曲も沖野氏によるすべてのマニュピレイトとプログラミングがサイコーな
スパイスになっててサイコー!

11. HELL YEAH! ROLL YA!
ソロアルバムを作るなら、誰に何と言われようと絶対に“オレ流のバッキバキの古き良き
ロックンロール”を作りたかった。曲タイトルは「ハレルヤ!」っていう“神様を賛美する”言葉と、
「HELL YEAH!(「サイコー!」とか「あったり前じゃん!」とかの意)」っていう響きが
ビミョーに似てたので、「ROCKだけじゃダメだぜ、ROLLはどうした?」的なレジェンドの名言を
ヒントに「ROLL YOU」を付け足したオレ作の造語。詞の内容は<ロックンロール賛美歌>だ。
50歳になって改めて「ロックンロールに敬意を!」と、“20世紀最大の発明”とか
“明日に誇る偉大な世界遺産”とか讃え歌ってるわけ。
左チャンネルのリズムギターとテーマ的なギターのメロディーはオレ。
それ以外はギターはONOCHIN。ピアノは太田公一氏。ギターソロもピアノもマジでサイコー!
勿論オレの必殺ランニングベースもサイコー!

12. コニチハ サヨナラ
去年のかなり早い時期に出来ていた曲。「こんにちは さようなら」じゃなく
「コニチハ サヨナラ」なのだ。サビを何度もリフレインするシンプルな曲に
仕上げたかったが、「コニチハ サヨナラ」以外の歌詞がなかなか思い浮かばず、
完成は歌録り寸前だったな。
コーラスのアイデアとか録りながら進めていったにもかかわらず
超イイカンジになった。どの曲もそうだけどコーラスパートも全部オレ一人で録ってるので、
いろんな声色を試してみた。曲のラストのコーラスは全員オレとは思えない仕上がりになって
面白かった。アルバムのラストを飾るのに相応しい曲に仕上がって嬉しかった。
ベースが物凄くイイ音で録れてるしフレーズもテイクもサイコー!
エレキギターもアコギもONOCHIN。キーボードは太田公一氏。
ギターソロもグっとクるし、鍵盤類のアンサンブルもサイコー。


☆エピローグ
こうして1曲1曲について思い出してコメントしてみると、今回いかに本能のままに曲を
作ったか、いかに悪ノリして面白可笑しく仕上げていったか、ということに今更ながら気付いた。
そしてレコーディング中に思い浮かんだアイデアをいつも以上にジャンジャン採用したのも
今回のアルバム制作の特徴かもしれない。思い付きや閃きをその場で実現して
録り重ねていった曲が多いもんな。

それと、この場を借りて参加してくれたミュージシャンやスタッフに感謝の気持ちを伝えたい。
ONOCHIN、だいちゃん、JESSE、太田氏、沖野氏、諏訪内氏、
そしてエンジニアの鎌田くん、マスタリングエンジニアの前田さん、
そして携わってくれたbajのスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。

51歳にして初の完全ソロ名義のアルバム。
ミナサマ、どうぞ思う存分聴きまくって楽しんでください。



広瀬“HEESEY"洋一




    2014-05-04 00:03:30